🔹橈骨遠位端骨折について

橈骨とは前腕(肘〜手首)にある二本の骨のうち、親指側にある骨です。その手首に近い部分(遠位端)が折れる怪我を橈骨遠位端骨折と言います。
多くは「手をついて転んだ時」に起こる高齢者に非常に多い骨折です。
骨折の程度により保存療法もしくは手術にて治療をします。
訪問リハビリでは、そうした骨折後の回復と自立支援のために、以下の様な取り組みを行っています。

🔹実際のリハビリ内容

・実生活での運動指導
→実際の生活空間での調理、洗濯、片付けなどの練習をし、無理なく動ける動作を一緒に確認します。
・転倒、再受傷予防
→住環境の確認(マット、手すり、道具の配置など)を行い、より良い環境になるような提案をします。
・筋トレとストレッチの継続
→寝たままでもできる軽い運動から、徐々に動作を広げていきます。
・家族、介助者指導
→自立支援、介助方法、声かけのコツなど一緒に考えていきます。

🔹実際にやっている運動例

手の回内・回外運動
手のひらを下に向ける動作(回内)、手のひらを上に向ける動作(回外)の運動です。橈骨遠位端骨折後の可動域制限の改善や手を返す動作の回復を促します。

【やり方】

姿勢:椅子に座る
方法:
①肘を直角(90度)に曲げて体側に固定します
②手のひらを上に向ける(回外)
③ゆっくりと手のひらを下に返す(回内)
④再びゆっくりと手のひらを上に戻す(回外)


ポイント💡

・肘を動かさずに、前腕だけを回す
・動きに痛みが出ない範囲で行う

以上、橈骨遠位端骨折についてと、受傷された方へのリハビリの紹介でした🙌🏻
骨折後の痛みや生活の中で悩まれている方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡ください🙋🏻‍♀️