🔹大腿骨近位部骨折について

大腿骨の股関節に近い部分「大腿骨頸部」や「大腿骨転子部」で起きる骨折で、高齢者の方に多く、寝たきりの原因にもなりやすい骨折と言われています。
訪問リハビリでは骨折後の回復段階や生活環境・目標などに合わせて以下のような取り組みを行なっています。

🔹実際のリハビリ内容


①基本動作訓練(起居動作の再獲得)
・ベッドからの起き上がり
→体幹・股関節の使い方の再学習、痛みの軽減指導をします。
・立ち上がり動作
→適切な椅子の高さや足の位置をお伝えします。
・トイレや車椅子、ベッドなどへの移乗動作訓練
・座位、立位保持訓練

②歩行訓練
・家屋内や屋外での歩行訓練
→痛みのない荷重訓練や正しい歩行パターンを練習します。

③筋力・可動域訓練
・下肢体幹の筋力訓練や関節可動域訓練
→無理のない範囲で筋力低下予防と歩行の安定化を図れるように行います。

④日常生活動作の訓練
・トイレや入浴、更衣、調理の動作訓練
→正しい動作方法や痛みの少ない方法を練習し、日常生活の中で安全に過ごせる様に支援します。

⑤環境調整
・家屋内の危険箇所の確認、福祉用具の選定
→段差などの確認や歩行補助具の選定など、転倒しにくい環境づくりを一緒に考えていきます。

大腿骨骨折を受傷され、ご自宅で過ごす際には転倒予防と環境整備が重要となっています。訪問リハビリでは実生活に直結した動作練習を行うことができます🙆🏻‍♀️ご本人が自信と主体性を持って生活ができる様に支援していきます。

🔹実際にやっている運動例

筋力訓練
【なぜ筋力訓練を行うのか】
骨折・手術後は痛みや恐怖から安静が長引きやすく、筋力が急激に低下します。特に、高齢者の方では1週間の臥床で、筋力が10〜15%低下すると言われています。
また、大腿骨近位部は下肢で最も大きな荷重部位となっており、骨折後に歩行や立ち上がり、階段昇降などを再獲得するためには太もも・お尻・体幹の筋力回復が不可欠となっています。
筋力訓練を通じて姿勢・歩行の安定性を高めることで、転倒リスクが減少します。

今日はその中でも臀筋の筋力訓練方法をお伝えします🌟

【やり方】
姿勢:上向きに寝た状態で膝を立てて行います
方法:お尻をゆっくり持ち上げて数秒キープしてから下ろします
ポイント💡
・腰ではなくお尻を意識して上げます
・頭、肩、足は床につけたまま行います。

以上、大腿骨近位部骨折についてと受傷された方へのリハビリの紹介でした🙌🏻

骨折後の痛みや日常生活で悩まれている方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡ください🙋🏻‍♀️

未分類

前の記事

納涼会☀️