高齢者の脱水症状

今回は勉強シリーズということで、高齢者の脱水症状について看護師の視点から解説していきたいと思います!

🩺高齢者の脱水予防 指導内容(看護師の視点)

◆なぜ高齢者は脱水になりやすいの?

のどの渇きを感じにくくなる

 → 加齢により、のどの渇きを感じる感覚が鈍くなるため、自分では気づかないうちに水分不足になります。

腎機能の低下

 → 腎臓の働きが落ちると、体内の水分バランスを調節しづらくなります。

身体の水分量そのものが少ない

 → 高齢になると、体の水分量が若い頃よりも減少しており、少しの脱水でも影響が出やすくなっています。

トイレを我慢して水分を控えることがある

 → 尿漏れや夜間頻尿を心配して、意識的に水分を控えてしまうケースも多いです。

◆何に気をつければいいの?(予防のポイント)

① 水分は「のどが渇く前」にこまめに

• 朝起きた時、食事の前後、入浴前後、寝る前など、1日6〜8回くらいに分けて飲むのが理想です。

• 1回に100〜150mLくらいの少量を、こまめに取りましょう。

② 水だけでなく、塩分も大事

• 発汗が多い時や、夏場は**経口補水液(OS-1など)**や、塩分の入ったスープ・味噌汁なども効果的です。

• 持病がある方(心疾患・腎疾患など)は、医師や看護師に相談の上で調整します。

③ 尿の色をチェック!

薄い黄色が理想です。

 → 濃い黄色・少量の場合は、脱水が疑われます。

④ 食事でも水分をとろう

• 果物(スイカ・みかん)、ゼリー、ヨーグルト、スープなど、食事からとれる水分も大切です。

⑤ 室内環境も重要

• 暑すぎないよう、エアコンや扇風機を上手に使用

寝ている間の脱水にも注意し、寝る前・起床後の水分補給を忘れずに

以上、脱水症状についての解説、予防についてでした!

これからは夏本番でさらに暑くなりますので、皆さんも気をつけてお過ごしください🎐